[携帯モード] [URL送信]
29

 ピョコンと生えた白い耳に、同じく白い、毛並みのいい尻尾。
 もう人間の言葉が喋れないらしく、困ったようすでニャアニャア鳴いている。

 まさかの猫化に続きがあったとは!
 可愛いです猫ヤバいですこんな状況じゃなきゃ閏襲われてます。



「尻尾!尻尾動くのっ?」


――フリッ


「ほぅほぅほぅ、耳もピクピクしましたな。うーちゃうーちゃ、他に変化は!?」


「にゃあ、にゃーっ」


「…何いってるか分かりませんな。ふむ、これは改良のしがいがありやす」


「ちょっと喜んでないで何とかしたらどうなの?他はいいけどさすがに先輩は可哀想なんだけど」


「あ、ひーきひーき。ヤヨちゃんさ・べ・つぅ」


「………」


「……おぉう真っ黒こぁーい…」



 ニーッコリと笑顔のまま、ね。
 でも雨音、興奮を抑えきれてないみたいです。

 頬は蒸気していて、もっとよく知ろうと閏の許可なく触り放題。閏もくすぐったそうにしてる姿が男心をくすぐりますなぁ。



 でもこれ、っていうかこれら?ほんと凄い。雨音が作ったとか、成功例になるよね売れそうだよね、怪しい薬として。

 天才とバカは紙一重。天才は奇人。
 まさしく雨音がいい例です。


[*前へ][次へ#]

30/32ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!