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ダダダダダーッとね。
睦月、半ベソかきながらまた逃げました。雨音は手を振ってそれを見送り、また歩き出します。
外道とか非道とか無慈悲とか無責任とか最悪とか最低とかいわないで♪
…え、いってない?それは失礼。
「ふんふんむっちゃんフェロモンむーんむん♪フェ、フェ…フェレット!…は可愛いぞっと」
およよ、と雨音は足を止めて首を傾げた。僕には効果ないのかな、と。
そういえば雨音は普通にしてました。
効果が出ないほど雨音は他とは違うのか、作った本人だからなのか。
まぁいっか、とすぐに考えを切り替えて弥生を探すことにしました。
ああ…効果が出てれば睦月ウハウハだったのにね。でも今もハーレム状態、羨ますぃー。
「ほっほっふーん♪……あ、ヤヨちゃんみっけ。ふはは僕の勝ち」
「っ、雨音!?何訳分かんないこといってんの。もう、何とかしてよ!」
「む?どーしやした」
「閏先輩、大変なことなってんだけどっ」
「うるうる閏?…ほわぁあ…えっ、え、これ、ほんと?うぁーにゃんこ!!」
「に、にゃあ…っ」
あ、あの雨音が顔を綻ばせて目を輝かせました…!これは可愛い。多分平均並みに可愛い。
雨音は閏に駆け寄り、上から下までジーッと見つめました。
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