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「おい、雨音はどうした。俺はあいつのチョコだけをもらうために今日は全部断ってんだ」


「なっ、雨音のチョコもらうんは俺や!」


「そういえばいませんね。雨音くんが最後なんて珍しいです」


「あー…そのうちくると思いますけど?」

(危険なチョコ持って)



 ご愁傷様、という目を3人に向ける弥生。教えてあげればいいのに、なんてヒドいやつでしょう。


 さて、そうこうしているうちに、雨音もやってきました。
 ルンルンルン♪スキップして上機嫌♪



「おっはよー諸君!ふはは今日もいい天気なのだ!」


「あっまねー!はよーさん。今日はなんやかわええなぁ」


「よぉ雨音、待ってたぜ」


「おはようございます雨音くん」


「ほっほう、みんな揃ってますな。よきかなよきかな」


「「…?」」



 うんうん、と頷いて満足そうにする雨音に、皐月たちは首を傾げた。
 ああっ、弥生がスッゴいめんどくさそうな顔を…!

 みんな雨音を見ていて気づかないのが幸いです。



 さてそんな雨音は、カバンから袋を4つ取り出しました。
 ピンクの袋、黄色の袋、紫の袋、赤い袋。

 っていうかまぁ透明なんだけど、その中身を見て2人のテンション急上昇。
 目がギラギラしてます。


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