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とにかく鍋に水入れて火にかけて、次はチョコが溶けやすくなるよう細かく刻みましょう。
……30枚分。
「ほぁちゃー…あたたたたたっ」
「うわ…すご」
「あたーたたたたたたたたっ」
――トトトトトトトッ
なんということでしょう。
雨音プロの手によって物凄い速さでチョコが切り刻まれていくではありませんか。
(ビフォー○フター風)
いやマジで凄い。
プロの千切り並みに凄い。
かけ声の滑舌のよさも声優顔負けだね!
弥生は思った。
敵には絶対に回したくない…けど、味方にもしたくない、と。
(このまま食べれば美味しそうなのに…)
鬼のごとく切り刻む雨音を横目に、弥生は少しペースをあげてチョコを剥き続けた。
いやほんと、こっちが追いつかなくなるくらい早いんだって!
見せてあげれないのが残念です。
まーそんなこんなでお湯も沸き、それを止めて熱を冷ます。
その横でこれまた買ってきた生クリームを雨音は温めた。
「……それ入れるの?」
「うむ、より甘くなるのだよ」
「ふーん…どうでもいいけど、僕終わったんだけど」
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