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 まずは大量に買ったチョコを、一つ一つ剥いていきましょう。ってゆうか大量すぎ。
 S寮のキッチンじゃなきゃ場所足りないくらいだね!



「睦月たちにあげるにしては多くない?」


「いいところに気がついてくれました弥生くん。ふっふっふ、でも秘密なのだよ」


「あ、そう。まぁ僕に被害がなければいいし?」


「うむ、そういうヤヨちゃん好きだぞっ」


「どーも。もう、僕が取り出すから雨音次やってたら?」



 多すぎっ!
 効率よくいくにはその方がいいに決まってる。
 雨音もふむふむと頷いて、剥く作業は弥生に任した。

 となると次は、チョコを溶かすための準備をしないとね!お湯沸かさないとね!



「え、何?そん中チョコ入れて溶かすの?」


「え、何?ヤヨちゃん…料理とかしないの?」


「え、何、悪い?」


「そんなことないでーす、僕はしまーす」


「………」


「…すいやせんっした。これはだね、湯煎なのだよ。お湯の入ったボールの上にチョコ入れたボール置いて、じっくりゆっくり溶かすのだよ」



 雨音さん、普通の料理だけでなくお菓子作りもプロ並みです。
 ……普通に作れば。



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