21 なんというふわふわ食感! なんというシャキシャキ感! なんという新鮮さ! なんというジューシーさ! なんという美味さ…!! もはや悪いとこが見つかりそうもない雨音の料理に、みんなは黙々と食べ進めた。 それほどウマい。だって雨音だからね。 「……お、伊予チン伊予チン」 「っ、な、なんですかっ?」 「ぶふふっ、マヨネーィズがついてるのだよ、おバカだなぁ伊予っぺは」 「えっ!?…やっ…あぅ…///」 「真っ赤。リンゴみたいに真っ赤になった。真っ赤だなー真っ赤だなー♪」 それは紅葉である。 そして雨音がからかうせいで伊予の顔はさらに真っ赤になり、俯いてプルプル震えだした。 きっとオメメには涙が…。 「伊予、そんなんじゃこれから一年やっていけないよ?」 「つか雨音もヤメロ。テメーも十分手とか汚してんだろ」 「おほ?…こりゃいかん。…む…拭くもんない…しょうがないなぁ」 「って俺の服で拭くなアホ!」 チッ、待ってろ。 そういって日生は立ち上がり、キッチンから適当に台布巾を持ってきて雨音に渡す。 [*前へ][次へ#] [戻る] |