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「そ…いえば、そうですね。もう先輩じゃなくなる…あ」


「ハローマイフレンド紀和!」


「……ふふ、そういうことですか。意外だな、…雨音が気にするなんて」



 クスクスと意外そうに、おかしいと笑う紀和は閏のように綺麗で、どこか幻想的なイメージを持たせる。

 だが雨音が敬語のことや呼び方を気にしていたことの方が、衝撃的だ。
 やはり雨音も1人の男の子だったのか…!



「うんうん、…へへ、それでお願いって?」


「あ…えぇと、雨音は庭園の存在、知ってる?」


「うむ、あの手入れのしてないさっみしー場所だね!」


「そう。そこを…僕に管理させてくれないかな?もったいないってずっと思ってて、…ダメ…?」



 昇降口から少し離れたところにある庭園、バラ園。けれど今は手入れをしてないために綺麗といえる場所ではなく、誰も近寄ろうとしない。

 紀和はそこを管理したいといっているのだ。あわよくば己のプライベート空間のために。


 このまま日生が会長だったら、こっそりやるか諦めるつもりだったけど…雨音に変わったから思い切って相談してみました!

 でも…。



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