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だがそこは雨音に恋しちゃった日生!
もしかしてこれか…と思いつつ、舌を器用に使ってドーナツ状の煙を吐き出してみた。
「おぉおおお…!」
「……ふぅ…」
「ほぉおおおおお…っ!!」
「……クッ、こんなんが楽しいのかよ」
「楽しい!もっと!もーっと!もーっと!」
「あーするから黙ってろ雨音」
そしてまた、ふぅ…っと。
小さいのから大きいのまで多種多様。雨音は「もっと」コールを何回も繰り返し……うん、部屋の中が真っ白になるくらい、日生、やらされました。
その数タバコ4本!
………あ、さすがにキツそう…。
「もっ…ゲホッ、む、けむい…もーやめてよヒナちゃん。僕を副流煙で殺す気?」
「……は?」
「知ってる?吸う人よりもそばにいる人の方が被害が大きいんだよ知らなかったら覚えるべし!さぁ換気換気」
「雨音なぁ……はぁ」
やらせたのは雨音ですけど!?
むしろ一気に4本も吸ったら自分の体だってヤバいですけど!?
でもそれで止まってくれたことを今は喜ぶべきなのか…うーんと悩む日生でした。
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