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 キスされたことは怒らないのか。
 貞操観念が低いのか。


 心配しても無駄だと思った2人は、唇を拭う雨音をただ見つめた。



「………あ、オムライスが冷めてしまった」




* * * * *




──バサバササッ



「……………」


「うわ、早速来よったなぁ」


「ウザイよね、こういうの」



 次の日の朝、早速親衛隊が動いた。
 下駄箱の中から溢れる手紙、雨音は何もいわずにそれを拾った。



「あ、雨音?」


「ラブレターもらっちゃった」


「「……………そう」」



 メガネで顔は見えないが、無表情でいったことが雰囲気で分かる。


 2人は雨音がそれをどうするのか見届けるようで、特に口出しもしない。


 周りから浴びせられる非難の声と視線、雨音は実際どう思っているのだろうか…。




《週間様に近づくな》


《この手紙は不幸の手紙です。3時間以内に300人に回さないと…》


《消えろ。死ね》





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あきゅろす。
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