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((あんな遠くからでも見えてるのか…))
((なんか血って聞こえたんだけど…))
「パーンチッ!キーック…ああー……ぅ、ギャッ!おー!ぉ…ほぅほぅ、…む、あっ…んー…、………飽きた」
だって勝負つかないんだもの。
くぁ…と大きな口を開けて欠伸をした雨音は、トテトテと2人のもとへ歩いてきた。
うん、マイペースだね雨音!
「ねー卯月、三春…」
「っ──雨音っ?」
「隙あ、……っ!?」
「チッチッチ、不意打ちはいかんのだよ三春くん。ところで、僕飽きたから帰ろうと思うんだけど」
「……は?」
「コイツ……」
雨音に気づいた卯月へ不意を突こうとしたのに、その手は雨音に受け止められた。
痛そうにしてるけど、これってスッゲーことだから。
水無月雨音 最強説再び!!
つか、え、今なんていいました?な皆さん。
はーい、雨音、帰るっていいましたー自分から言い出したのにね。
「2人とも強い!うん、血しぶきも見れたし僕満足。……じゃ」
──ポカーン…
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