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「……う?してないの?
そこはするでしょ、普通だってもう卒業して学校でケンカ出来なくなっちゃうんだよ?いーの卯月、最後に先輩として拳を交えなくて!
そして青春だねって僕はいいたいんだっ」
「………はぁ、誰としろって?」
「ほっほぅ話が分かるねーうーちゃん。みーちゃんとだよ、白髪の三春と!」
『『はぁあ!?』』
「……おぉう…みんな怖い。えーん助けて卯月ー」
──ギロッ
『『……ひっ』』
棒読みだけど!
泣いてないけど!
でもギュッと縋られた卯月は大事そうに雨音の腰に手を回し、みんなを睨みつけた。
うん、卯月も怖いけど、それをさしちゃう雨音も十分怖いよね。
ちなみに、三春とは今年入学してきた福島三春という、白い髪の不良のことだ。
卯月に近い力を持っていて、1人でいたがる俺様。
今のDクラスは桜派と春派に分かれているのだ。
雨音、みんなと仲いいけど。
……間違えました、みんなにムリヤリ仲良くさせてるけど。
「ケ・ン・カ!ケ・ン・カ!それで僕のためにぜひ血を流して下さい」
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