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雨音はぜひともそれに参加したい。
てゆーか他に祝う人いないし。
むしろ卯月に呼ばれたしね。
「弥生と睦月もいく?」
「僕は式に参加するよ。…睦月、一緒にいってくれば?」
──ニヤニヤ
「え゙っ!?い、いやー俺もマジメに式出よかなー…はは、スマン雨音!1人でいってくれっ」
「……もういっちゃったけど」
「さ、最後まで聞いてくれへんのぉお!?」
はい、雨音が聞くはずありません。
ショーック!と落ち込んでいる睦月は置いといて、D校舎へ向かった雨音を追いましょう。
「ふっふふっふふーん♪おっ祝ーいおっ祝ーいララー♪」
スキップスキップランランラン♪
なぜか機嫌のいい雨音はよく分からない歌を歌いながら、D校舎までやってきた。
慣れたように階段をあがり、校舎に当然のように残っている人たちへ声をかけながら3年の教室を目指す。
そこには、人だかりが。
真ん中には、卯月が。
「うーちゃーん!よっ、…しょっと…ぷは、ふはは抜けた抜けた」
「雨音…!?」
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