オマケ─卯月編─
桜庭 卯月。
赤い髪に、燃えたぎるような瞳。
普段から威圧感がすごく、不良は畏怖を感じ、一般人には恐怖を与えていた。
容姿だけではない、力も強いのだ。
チームのリーダーとして君臨するにふさわしいほど強い力を持っていて、学園裏の統率者と呼ばれていた。
Dクラスは、この人の一言で動くときもあったから。
まぁ何がいいたいのかって、その卯月がやっと卒業するってことだよね、うん。
S〜Cクラスはみーんなホッとしてる…けれど、Dクラスはビミョー。
そう、今年一年に厄介な人物が入学してきて、派閥が2つに分かれていたからだ。
まぁそれもあとで説明するとして、やってきた卒業式。
「……雨音?体育館はこっちなんだけど」
「どこ行くん?」
「む。ふははっ、よくぞ聞いてくれました。僕…D校舎にいってきます!」
「は?なんでまた…」
「うーちゃん卒業ー。うーちゃん式出ないー。うーちゃん祝いたいー。以上」
「「ああ、なるほど…」」
Dクラスはチームに入ってないおバカさんだけがマジメに式に参加する。
つまり、卯月たち不良は式になんか参加せず、校舎の方でお別れをするのだ。
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