5
というか、皐月のどーすんの。
ホントにポロッと落ちて中に入ったそれは、完全な事故である。
たとえ反省の色が見られなくても!
……ま、いっか。
閏のあるしこれはちゃんとポッケに…なんて、雨音にとっては結局はただのボタンなのだが。
閏内心冷や汗ダラダラ。
皐月ショックで放心中。
周りは文句をいいたくても雨音だからいえずに悶々。
「じゃ、僕はまだもらいに行かねばならぬので」
「が、頑張って下さいね?」
「ありがと閏僕頑張る!ふはは、第二ボタン寄越せー」
「……皐月…あれこそが雨音君、ですよ…」
「っせぇ…最後まで…チクショー」
でも、あんな雨音だから好きになった。
思い返してみれば……うん、まぁエッチはしたけど大変なことばかりで…あれ?
どうしてだろう、悲しいわけじゃないのに涙が出てくる。
みたいな最後の最後に皐月はほろ苦い失恋をし、学園を去っていくのだ…。
ちなみに、その日寮に帰るまでの間ずっと閏に慰められていたのは、全校生徒の周知の事実となった。
オメデト!
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!