19 「ほんっっっとにね!最後の最後まで……はぁ、まぁそれでこそ雨音なんだけど…」 「ほっほぅ、弥生先輩分かってるーぅ」 「先輩ヤメテ。いつも通りでいいし…どっちにしろ卒業してバラバラになるわけだったし、変わんないよね」 「ん……寂し?」 「……ちょっとね。半分以上は清々してるけど」 「えへへ、でも僕たち友達。それ一生変わんないよ」 (………へぇ…) 雨音にしては、まともなことを…。 天変地異の前触れか!?とも思わなくはないが、雨音にとっても2人は大切な友達なのだ。 自分に恐れ、気持ち悪がって逃げていく人たちとは違う、大切な存在。 ま、ようは初めてのオトモダチ、みたいな?…あ、雨音悲しい人生送ってたんだな…。 「まぁ、岡山たちとも一応は知り合いだし、心配はしてないよ。雨音は雨音らしくやりな」 「うぅ…俺ももう一年残りたいわー」 「ふはは、留年はダサいぞ睦月」 「ぐ…っ、そ、卒業しますぅ」 「………おいお前ら、そろそろ最後のHR始めっぞ」 「はーい。しーちゃんよろしくねっ」 「しーちゃんいうな…ったく、最後まで面倒かけさせやがって…」 [*前へ][次へ#] [戻る] |