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「おめでとうじゃないよ何考えてんの!」
「せやせやっ!会長なるゆうてもう一年通うやなんて…ホンキなんっ!?」
「本気本気。僕会長ー本気と書いてマジと読むんで4649!」
在校生退場でようやくクラスへ戻ってきた雨音。清々しい顔をしているが、結構大問題になることをした張本人である。
弥生と睦月が駆け寄ってきて本気か聞いても、軽ーくマジと答えるだけ。
うん、あの雨音を3年間で理解したとかいっちゃいけないよね。
もともと飛び級したのだって、勉強先にやっちゃってつまんなくなったから。
ここを選んだのだって、検索して一番に出てきたから、なんだから。
「一緒に卒業しようゆうたやんんん!!」
「そうだっけ?……いやーすまんね睦月…いや、睦月先輩っ」
「ぐ、はぁ…っ!せ、せんぱ…っ!///」
「弥生先輩、3年間、お世話になりましたぁ」
キョルン、と女子高生風に。
さらに後ろで睦月は血を吹き出した。
クラスメートはそれを生暖かい目で見守っている。
……近付こうとしないだけだが。
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