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「あ、そ、つまんないの。でも今日くらいはおごってあげてもいいよ」


「えっ、ホンマ!?わーいお肉やーっ」


「………お礼はもらうけど」


「おぉう…ヤヨちゃん黒い…」



 あの薬は弥生にも効いたようです。
 プリティーな顔はどこか男らしくなり、さり気なーく雨音の腰を抱いています。


(なんか分かんないけど、でも、これくらいしたってバチは当たんないでしょ?)


 ……ただし、効果は他の人より薄め。
 鼻血を出したまま倒れていた睦月を足で転がして廊下へ出し、先に2人で行くあたり弥生はやっぱ酷いと思う。




 でもその睦月…、


(あ、アカン…今雨音見たらまた襲ってまう!なんなん!?可愛すぎやろっ、エロいやん!どないすればえーのー!?)


 2人がいないことにも気づかず、1人悶々と悩んでいた。どうやら人によって効果の差はあるらしい。

 雨音、まだ気づいてないけど。








──ザワ…ッ


『あの平凡また別離くんと…!』

『キャアア、新年様の顔がぁっ』

『……で、でもなんか…』

『うん…今日は、ちょっとエロい…?』



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