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「あ、そ、つまんないの。でも今日くらいはおごってあげてもいいよ」
「えっ、ホンマ!?わーいお肉やーっ」
「………お礼はもらうけど」
「おぉう…ヤヨちゃん黒い…」
あの薬は弥生にも効いたようです。
プリティーな顔はどこか男らしくなり、さり気なーく雨音の腰を抱いています。
(なんか分かんないけど、でも、これくらいしたってバチは当たんないでしょ?)
……ただし、効果は他の人より薄め。
鼻血を出したまま倒れていた睦月を足で転がして廊下へ出し、先に2人で行くあたり弥生はやっぱ酷いと思う。
でもその睦月…、
(あ、アカン…今雨音見たらまた襲ってまう!なんなん!?可愛すぎやろっ、エロいやん!どないすればえーのー!?)
2人がいないことにも気づかず、1人悶々と悩んでいた。どうやら人によって効果の差はあるらしい。
雨音、まだ気づいてないけど。
◆
──ザワ…ッ
『あの平凡また別離くんと…!』
『キャアア、新年様の顔がぁっ』
『……で、でもなんか…』
『うん…今日は、ちょっとエロい…?』
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