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「むっちゃーん?おーいむーつきー」
「っ…ゔ…」
「おーむつー……ぶふっ、オムツ」
睦月、ねぇ睦月…と呼びかける声は甘く、早くシてといっているようで。
困ったなぁとハの字に垂らす眉に、ピンクに染まった頬は、僕を相手にしてくれないと悲しんでいるよう (いつもの無表情です)。
──プツン
………あ、何かが切れた。
「はぁはぁはぁ!お、俺が優しーく雨音を受け止めたるからなっ」
「ほぅほぅ、でも今、押し倒してきて痛かったのだよ」
「え、痛いのがエエん?はぁはぁ、が、頑張るわっ!やから雨音…っ」
んむーんむーと唇を尖らせ、鼻血を流しながら顔を近づけてくる睦月。
ソファーに押し倒されている雨音は、珍しく顔を青くしてジタバタ暴れた。
だってヤじゃん!
なんか怖いじゃんキモイじゃん!!
「だーれか助けてー…ってここ、僕の部屋でした。…キャーどうしよー」
「んーーッ」
「……ちょっと…何してんのそこの変態ぃいい!!」
──バシーンッ
「ぐはぁあ!い、い゙っだぁあっ」
「もう。……大丈夫?雨音…」
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