16
「お、うーちゃん」
「………終わった…のか?」
「ん、何か完成したのだよ。それよりこの机が大変なんだ、来てくれ……って、うーちゃん?」
「っ…雨音…んな机より、俺を見ろよ…」
「……はっはっはー僕は緑より赤が好きだゾ」
例え机に押し倒されようとも。
血の色の赤が好きだから素直にそういえば、卯月の目はさらにギラギラと光った。
まるで獲物を狙う目。
入ってきたときは普通だったというのに…なーぜー?
「うーちゃ?」
「好きだ、好きだぜ雨音……マジたまんねぇなぁオイ」
「ぅひゃ…っ、や、首…!」
ベロンベロンと容赦なく舐められ、雨音はくすぐったさに身をよじる。
一体どうしたのだろうか。
まるで獣のように目をギラつかせ、今にも雨音を食べようと大口を開けているなんて…!
雨音、ピンチです。
「今日の雨音はマジ…最高だ。なぁ、誘ってんのか?あ゙?」
「おぉ…卯月がよく喋る…おそろしや」
「………我慢出来ねぇ、雨音…」
──チュク…ッ
「んン!?んっ…ん、ふ…ぅ、はっ、はっ……んっ」
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