15
「睦月、弥生」
「「ん?」」
「僕、入学したって思えないんですけど何故でしょう?」
「まぁ…みんな持ち上がりやからね。入学式っちゅーんは名ばかりや」
「ほぅほぅ、ならしゃーねーな。……あれ?弥生なんでいる?」
「え、何それ。邪魔だっていうの?」
「生徒会は忙しい、自分でゆった」
「……あ、いけない。雨音といたくて忘れてた」
「いやぁ…照れる」
本気で忘れていたらしい弥生は、列から抜けて生徒会の方へ向かう。
怒鳴られてる声が少しだけ聞こえた。
「弥生も結構おバカなの?」
「ぶっ!!おバカッ…それ後で本人に聞いてみぃ」
「………よっしゃ、分かった」
(え、ホンマに聞くん!?)
雨音なら聞く。
早く聞きたいなーという雨音に睦月は呆れた様子を見せた。
そして…、
『会長の挨拶』
『『キャーッ!!週間様ぁっ』』
『『かっこいー抱いて!』』
「うわわ、これは凄い」
「学園一の人気者や。絶対に近づいたらあかんよ」
「りょうかーい」
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