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 日にちにして20日近く。
 木材が届いたその日から雨音は睦月と作り始め、コツコツとやってきたおかげで今!完成したのだ。


 ここまで出来たことに雨音も相当満足いっているのだろう、頬を紅潮させながらブランコに乗った。



「お、倒れへんな」


「むっちゃんむっちゃん、押して?」


「か、かんわえーっ!もちのろんやっ、いくでー…」


──グッ


「ほっほぅ、うひゃ、…おー」



 ギッ、ギッと音はたてるものの、壊れる気配もなく雨音の揺れが大きくなっていく。

 その顔はまだまだ子供で、ブランコを楽しむ姿に睦月はキュンとする。



(かわええ…かわええよ雨音ー…)



「むっちゃんストップ」


「……へっ?」


「おわっ…と、睦月も乗る?せっかく作ったんだから乗るよね?」


「え、ええんか?」


「ええんよ」



 コクンと頷く雨音に甘え、睦月もブランコに乗った。ただし漕ぐのは自分で、だけれど。

 それでも初めて作ったものに無事乗れてることが嬉しいのか、睦月も子供のようにハシャいでいた。



「………あ、忘れるとこでした。睦月、止まれ」


「ん、何かあった…ンッ!?」


──チュッ…




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