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 牛の世話をしている雨音は、牛の下にバケツを置いて乳搾りをしている。

 教えてもらったわけでもないのに搾り方がうまく、牛は満足そうだ。



「ちょ、雨音、俺もやってみたい!」


「お、どーぞどーぞ。むふふ、楽しいですよー」



 睦月のために場所を空ける雨音。
 その雨音をなぜか追っていく牛。

 睦月、避けられまくり。



「……………」


「うむ、この子はむっちゃんが嫌いなようですな。ドーンマイ」


「おい雨音、こっちは終わったぞ」


「わ、ありがとー!んー山羊も乳出るのかな……ふむ、やってみよう」


『メェ〜』



 この山羊もメスなため、牛と同じように乳搾りを始める雨音。
 山羊のくせに嬉しそうな顔は、雨音がしてるからだろうか?

 その山羊の後ろに残りの山羊と牛が並んでいる。犬は雨音の横でお座り状態。



(ある意味凄いわ…なんなん、コレ)



「よーしよし、順番ですからねー」

「うはーミルクたっぷり!これは凄いですな」

「……はっ、鶏のタマゴとるのも忘れてました!」



 せわしなく動く雨音。
 そのあとをついて歩く動物たち。
 放置の2人。




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