14
牛の世話をしている雨音は、牛の下にバケツを置いて乳搾りをしている。
教えてもらったわけでもないのに搾り方がうまく、牛は満足そうだ。
「ちょ、雨音、俺もやってみたい!」
「お、どーぞどーぞ。むふふ、楽しいですよー」
睦月のために場所を空ける雨音。
その雨音をなぜか追っていく牛。
睦月、避けられまくり。
「……………」
「うむ、この子はむっちゃんが嫌いなようですな。ドーンマイ」
「おい雨音、こっちは終わったぞ」
「わ、ありがとー!んー山羊も乳出るのかな……ふむ、やってみよう」
『メェ〜』
この山羊もメスなため、牛と同じように乳搾りを始める雨音。
山羊のくせに嬉しそうな顔は、雨音がしてるからだろうか?
その山羊の後ろに残りの山羊と牛が並んでいる。犬は雨音の横でお座り状態。
(ある意味凄いわ…なんなん、コレ)
「よーしよし、順番ですからねー」
「うはーミルクたっぷり!これは凄いですな」
「……はっ、鶏のタマゴとるのも忘れてました!」
せわしなく動く雨音。
そのあとをついて歩く動物たち。
放置の2人。
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