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 額の汗を手で拭う。
 それなりの広さはあったものの、さすが雨音、1人で終わらせてしまった。

 現時刻、6:30。



「朝食inスイス。うは、もー楽しすぎ」



 ここがスイスだということも、作る朝食が夢みていたものだということも。

 全てが楽しくて興味があって、とうぶん雨音のテンションは下がりそうにない。



 家からわざわざ持ってきたフリフリのエプロンをして、朝食を作り始めた。



「パン…チーズ…牛乳……ほっほう、卵にハム!」



 と、いうことで雨音の料理教室ー。
 まずはフライパンに油をしき、卵を焼きます。

 その間にパンにチーズをのせ、焼きましょう。

 卵をひっくり返すときはハムも焼いちゃいましょう。



「はい、完成です。みんなを起こしましょうそうしましょう」



 時刻は7時、雨音は外から鶏を連れてきた。1羽だけオスだったのだ。

 そう、オス。



『コケコッコー!』


「コケコッコー」


「な、な、なんやっ!?………え、雨音?」


「ご飯出来てる。僕腹ぺこ。みんな早く」



 ちょいちょいっと手で呼んで。

 そして着替えを済ましたみんなが見たのは、しっかりと用意された朝食と、机を叩いて待つ雨音だ。




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