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「僕のは?」
「ヤヨちゃんの炊いたご飯もうまス。だから黒いのしまってー」
キャーとわざとらしく目を隠す。
でもどれも美味しいのは本当で、みんなで楽しみながら夕食を終えた。
* * * * *
──ピ、
「ん、ふぁ……よく寝やした」
はい、もう2日目の朝です。
時差ボケもなく5時ピッタシに目を覚ました雨音、横に寝ている閏に頭をさげて着替えを始めた。
色違いの、昨日と同じ服。
本当にこれで通すらしい。
「朝ですよー空気うまいですよー僕雨音ですよー」
『モー』
『メェ〜』
「ふはは、可愛いのう。さぁ外の空気を吸うがいい」
着替えた雨音はさっそく動物たちの世話を始めた。まずは小屋の外へ出してあげる。
その際撫でて挨拶するのも忘れずに。
これ、雨音ルール。
「まずは掃除。糞を片付けて寝床を作る。………よし」
昨日もらった紙通り進めていく。
1人黙々と、糞の形まで調べながら。
「ほぅほぅ…これは持ち帰ってみようかな」
「むっ…重い…」
「んしょ、ふぃーエエ仕事しましたなぁ」
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