10
それを弥生が汚いようなものを見るような目で見、小屋には入らずに雨音に声をかける。
動物が嫌いですオーラプンプン。
「世話、しっかり見てくれって。僕は嫌だからね」
「大丈夫、任せたまえ。明日から頑張るぞ、オー」
「ではそろそろご飯の用意でもしましょうか」
「むっ、うーちゃん出来るの?」
「ええ、少しは」
「うーちゃんのご飯……うはっ、楽しみー!」
この中で料理が出来るのは閏と雨音、弥生のみ。今日は閏と弥生が作るらしい。
雨音ウキウキ。
「ほぉー…美味しそうですな」
「当たり前。僕たちが作ったんだから」
「みんなで手を合わせましょうっ」
──パチン
「いただきますっ」
「え、い、いただきます、」
手を合わせたのは閏だけ。
そして雨音が一番に手を出したのは閏が作ったシチューだ。
みんなが見守る中、パクッと食べる。
雨音の目が大きく見開かれた。
「おほっ、メチャうまス!閏スゲー」
「ありがとうございます」
「ふむふむ、コショウが効いてますな……んん、チーズも牛乳もイイ!」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!