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 それを弥生が汚いようなものを見るような目で見、小屋には入らずに雨音に声をかける。

 動物が嫌いですオーラプンプン。



「世話、しっかり見てくれって。僕は嫌だからね」


「大丈夫、任せたまえ。明日から頑張るぞ、オー」


「ではそろそろご飯の用意でもしましょうか」


「むっ、うーちゃん出来るの?」


「ええ、少しは」


「うーちゃんのご飯……うはっ、楽しみー!」



 この中で料理が出来るのは閏と雨音、弥生のみ。今日は閏と弥生が作るらしい。

 雨音ウキウキ。



「ほぉー…美味しそうですな」


「当たり前。僕たちが作ったんだから」


「みんなで手を合わせましょうっ」



──パチン


「いただきますっ」


「え、い、いただきます、」



 手を合わせたのは閏だけ。
 そして雨音が一番に手を出したのは閏が作ったシチューだ。

 みんなが見守る中、パクッと食べる。
 雨音の目が大きく見開かれた。



「おほっ、メチャうまス!閏スゲー」


「ありがとうございます」


「ふむふむ、コショウが効いてますな……んん、チーズも牛乳もイイ!」




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あきゅろす。
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