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「むふふ…よくぞ聞いてくれましたっ!これはですね、このスイスで着るために買った服なのです!
いやー探した探した。やっぱペー●ーみたいな格好をしなきゃ意味ありやせんしね。汚れてもいー服だし……あ、閏も着る?小さいけど」
「いっ……いえ、大丈夫です…」
服を持って目を輝かせる。
いつも以上にペラペラ喋る雨音に、さすがの閏も引き気味だ。
そして雨音は恥じらいなく着替えだした。
(この1ヶ月…やっていけるんでしょうか…)
先を思うと溜め息が止まらない。
「うーちゃん、溜め息つくと幸せ逃げるよ」
「ええ、そうですね…」
「よっしゃ、外行くぞーっ。むーつきー、やーよいー、さーつきー…行くぞー」
「あ、ちょお待ってや」
大きすぎる半ズボンに、カーキ色のTシャツ。トンガリ帽をかぶって気分はハ●ジ。
ペー●ーじゃないよハ●ジだよ。
「スーハースーゴックン」
「何してるん?」
「この綺麗な空気を食べていたのだよ。体にいいそうだからね。さぁ睦月もご一緒に」
「スーハースーゴックン」
「……ほんとにやってるし。むっちゃんバカだなぁ」
「ガーンッ!!」
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