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 恋は盲目。
 ほんの少し輝いた目だけで、とんでもない笑顔に見えたのだから。

 ……睦月、眼科行き決定。



 中は広かった。

 ログチェアーに電気暖炉、
 システムキッチンは使いやすそうで、
 ヒノキのお風呂は匂いもいい。



「皐月、いい仕事しましたな」


「んじゃ、礼くれるよな?」


「ふむ、お礼お礼……どーもサンクス!」


「バァカ、礼つったらこっちだろうが…」


「ンッ……わ、なるへそ!キスはお礼にもなるのか」



 うんうん、と頷く雨音。
 雨音はまた1つ賢くなった。


 ……睦月カンカンだけど。



「それよりさ、せっかくスイス来たんだから観光しようよ」


「何をいってるんだ弥生君!僕たちは遊びに来たのではないっ」


「ほな、なんや?」


「スイスに住みに来たのだよ。ふふふ、まずは部屋決めじゃーっ」



 荷物を睦月に持たせ、また部屋を見て回り始めた。その後をみんなが溜め息をつきながらついていく。

 何だかで雨音を中心に動くのだ。



「ほぅ…2階に4部屋。うむ、足りませんな」


「うわ、設計ミス?」


「……雨音は俺と同じ部屋でいいだろう?」


「え゙、ダメや!やったら俺の部屋に来ぃっ!」




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あきゅろす。
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