2
恋は盲目。
ほんの少し輝いた目だけで、とんでもない笑顔に見えたのだから。
……睦月、眼科行き決定。
中は広かった。
ログチェアーに電気暖炉、
システムキッチンは使いやすそうで、
ヒノキのお風呂は匂いもいい。
「皐月、いい仕事しましたな」
「んじゃ、礼くれるよな?」
「ふむ、お礼お礼……どーもサンクス!」
「バァカ、礼つったらこっちだろうが…」
「ンッ……わ、なるへそ!キスはお礼にもなるのか」
うんうん、と頷く雨音。
雨音はまた1つ賢くなった。
……睦月カンカンだけど。
「それよりさ、せっかくスイス来たんだから観光しようよ」
「何をいってるんだ弥生君!僕たちは遊びに来たのではないっ」
「ほな、なんや?」
「スイスに住みに来たのだよ。ふふふ、まずは部屋決めじゃーっ」
荷物を睦月に持たせ、また部屋を見て回り始めた。その後をみんなが溜め息をつきながらついていく。
何だかで雨音を中心に動くのだ。
「ほぅ…2階に4部屋。うむ、足りませんな」
「うわ、設計ミス?」
「……雨音は俺と同じ部屋でいいだろう?」
「え゙、ダメや!やったら俺の部屋に来ぃっ!」
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