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雨音が呼ぶと周りがうるさくなった。そうすると弥生は雨音に謝りつつ、周りに睨みを効かせる。
一瞬で静かになった。
「ほっほぅ、こりゃ凄い。弥生は目力があるんだね」
「………そうみたい…」
素を出したのに引く気配のない雨音にしばし唖然。
弥生も興味が湧いたのか、久しぶりに楽しそうに笑った。
「明日はどうするの?」
「明日!……うーむ、もう1日あったとは」
「ふふ、変なの。もう学校はみた?」
「いやいや、今日来たばかりでね。それに休みだしぃ」
髪の毛をくるんくるんといじりながら。
それに2人はプッと笑い、案内をすることになった。
生徒会の特権らしい。
「じゃあお休み、雨音」
「ほな明日」
「お休みなさい。いい夢見てね〜♪っと」
パタンと閉まるドアの向こう。これから何があっても守ろうと固く決める睦月と弥生がいた。
たった1日、弥生にしてみれば1時間なのに濃く感じた時間でしたとさ。
チャンチャン♪
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