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うんうんと1人頷き、カレーを注文する。
Sクラスは元々20人ほどしかいないため、全員揃っても70人強しかいないのだ。だからウェイターもついてくる。
「……睦月?」
「え?あ、弥生やーん」
「部屋にいないと思ったら………誰?」
「男子校に女の子発見!」
「え?」
彼はもちろん男だ。
別離弥生といい、163cmの身長、ふわっとさせた黒髪、大きな瞳。生徒会の書記も務める彼はとても可愛い。
……といっても身長は雨音の方が低いが。
「編入生。チョーオモロイで」
「そう。僕は別離 弥生。よろしくね?」
周りでうおーっ!という声が。彼もまた人気者だ。生徒会ということもあるし、雨音が来るまでは学年で1位だった。
「むむ、生徒会に関わるなといいつつ紹介なんて矛盾な!」
「あー…でもこいつは仕方ないわ。同じクラスやねん」
「ほほぅ、ではよろしく」
「………あ、うん、弥生って呼んで」
「弥生」
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