8 「あの…よろしくお願いします」 「よろしく。僕は八月一日那智」 「俺は古畑心ってーの!こいつと友達で「後にしろー」……はい」 ごもっとも。心の目は今までにないくらいキラキラしてて、僕は1人心の中で笑った。 そして休み時間になるとたくさんの奴らが坂井君の周りに集まる。ほっといてもいいかなーって思ったけど、あわあわしてるのが少し可哀想だったから助けることにした。 「初めて来た子にそんなによってたかって嫌われても知らないよ?常識のない奴だって思われるかもね。困ってるのが分からないんだから」 『『ゔ……』』 「かっこよくて常識もあって優しさもある人こそモテるんじゃね?みんなかっこよさはクリアしてるから後は君たち次第だよ」 そういうとみんな渋々席に戻っていった。つかお前ら自分はカッコイいと思ってんのかよ。しかもなぜ僕に言われて赤くなる。 「あ…ありがとうホヅミ君」 「いいよ。あ、僕のことは那智って呼んでよ。ホヅミって漢字で書くとややこしいから」 「俺は心って呼んでー」 「じゃあ…なっちゃんと心ちゃんって呼んでいい?僕は朝佳でいいから」 「あーちゃん!いいっしょ?」 「うんっいーよ」 . [*前へ][次へ#] [戻る] |