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「それじゃー入れ」


──ガラガラ


『『おぉおー』』


 編入生が入ってきて男たちの反応がこれ。つまりは可愛い子が入ってきたってわけでーす。はい、僕ゴツいのに狙われるかもしれません。


「えっと…坂井朝佳です。分からないことだらけですがよろしくお願いします」

『『かわいー!!抱かせてくれーっ』』

「えっ…あの」


 それが初対面のやつに向かっていう言葉かー!!非常識にも程があるぞバカ共!困ってるだろ。そして前にいる心君!なんで……立ってるの?


「やべーなっちゃん!俺………恋した」

「……センセー坂井君が困ってるので早く進めてあげて下さい」

「あ、無視された。それでもいいさ。それ位俺の心は今ポカポカだ」


 春が来たってのとかけてるのね。分かりにくいわ!!


「そうだな。坂井は今の奴の横だ」

「あ、はい」


 僕は運良く窓際の一番後ろ。その横はこの前退学してった奴がいた席で、そこに座るんだ。ちなみにそいつ、僕のルームメイトでもあった。だから部屋も空いてこの子が来たってところだね。


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