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「それを分かってたのに心は僕に何も買ってくれなかったんだね。何てヒドい奴。いいよもう。サボるし…購買で何か買うし。心に期待した僕がバカだった」
「相変わらずひでー!!でも始めからサボるつもりだったんだろ?俺先生に言っとくからそれでチャラね」
「………しょうがないなー」
何だかんだでちょっと甘かったりする。
やっぱり僕は優しいね。例えるなら聖母マリアくらい。……彼女がどんだけ優しかったかは知らないけど。
それからは購買でパンを買って屋上に行った。まだ4月とあって寒いけど、実はここには特定の人しか来ないからいい場所だ。…何で特定の人かって?普通はここ鍵かかってるんだよね。で、僕はそこの合い鍵を勝手に作ったわけ。
正確にはハッキングだけど。え?犯罪じゃないかって?まぁ…全部機械任せの今が悪い。僕はほんのちょっと覗いただけ。僕が出来るんだからみんなも出来ると思うんだけど…。
「お、なっちゃんやん。まーたサボリかいな」
「あ、翔。だってお昼まだだし」
「あぁ…あそこでアツーイ告白されとったな」
「は……勝手に見てんじゃねぇェエ!!」
つかむしろ見てたなら助けろバカヤロー!僕がどんだけ無駄な時間を過ごしたか…。
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