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『チッ、まぁまぁのくせに』
だったら始めから告白すんじゃねぇぇェエ!!
悪いのは僕ですか?僕が断ったのがいけないんですか?拒否権くらいあるだろっ。あーもう帰ろう。平凡友達の待つ教室に帰ろう。やっぱり目立たないのが一番だよね。
「あーっ、やっと見つけたし!なになに、また告白された感じ?羨ましいよなー俺なんかモテた試しがねーよ」
「あのなー…告白されても僕は嬉しくないし、どうせなら女にモテたいし、まぁまぁ可愛いとか言われても嬉しくないの。つか探してた割には携帯一度も鳴らなかったけど?」
「ぐぁっ…さすが那智だ……俺にはかなわねぇ…」
この、よく訳の分からないことを言う奴は古畑 心。僕の小学生のときからの友達で、運良く同じクラスになった。僕よりも少し背が低く、ちょっと……いや、かなりウルサい。でも平凡仲間としてそれ位は多目に見てるんだ。
なんて優しい僕。
「………お腹が空いた」
「え?あー告白でお昼食べれなかったもんな!かんわいそー午後体育あるぜ?」
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