○
─朱雀side─
「チッ……頭切れた」
「あーあ、ちゃんと防御しないからー。また病院行きー」
「ちゃんと行って下さいよ」
「わぁってる」
俺の周りに転がってるどっかのバカを蹴り飛ばして、
家に帰った。
1人暮らし。
孤児で育てられ、中学でそうなった。
弁当やレトルトの空パがそこら中に散らばってる。
その中から包帯とガーゼだけ取り出し、自分で巻く。
明日、病院か。
……………あいつはまた、
いるのか……?
──いた。
いつもの椅子に座って、ボーっとしてる。
でもなぜか、
俺を見ないその目に苛立った。
俺はおかしい。
だけど、
名前が呼ばれるまで一つ開けた横に座ってみた。
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