○ 特に、この赤い目は気にいらねぇ奴も好きだという奴もいるらしい。 生まれつきで、 だから親は俺を捨てたんだ。 生まれて来なきゃよかった。 なんど思ったか。 ………今日もだ。 他校の奴らとやり合って、 腕を切った。 その帰り、またあの視線を感じた。 何かするわけでもねぇ。 誰かを待ってるって訳でもなさそうだ。 感情のねぇ目が気色わりぃ。 このことを仲間──ただの暇つぶし──に話したら、 「朱雀に気があるんでは?」 「てゆーかもうストーカー?」 こう言われた。 あんな奴にまでそういう目で見られるのかよ…… 最悪だ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |