○
「俺ら…後2人いんだけどよ……ちょっと有名な不良だから」
「ふーん」
「よく狙われんの」
そのおかげでお前に会えたけどな。
その後冬樹は素っ気ない返事を返し、また前を向いちまった。
だが、これは進歩だ。
「嬉しそうですね、朱雀」
「あ゙?んだ…羨ましいのか」
「うわーうざ」
てめぇがうぜぇ。
ま、今の俺は最高に調子がいいから許してやろう。
今度は…普通に行ってみようか。
いるだろうか……?
…………いた。
なぜかマスクをして、
厚着もしてそいつは座っていた。
「……風邪、か?」
「…………………」
一度視線をこっちへ寄越し、
またさまよわせた。
今日からはこいつの横に座る。
あぁ…居心地がいい。
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