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それが今の俺。
どうせ死ぬなら、
友達なんて必要ない。
どうせ死ぬなら、
生きる希望なんてみたくない。
いつか誰かがいった。
『目が死んでて怖い』と。
なんて的確なんだと思った。
だって、一々疲れるじゃん。
嫌いなものに、
いらないものに体力を使うほど俺は気が回らない。
毎日ぼーっとして、
それでいい。
───ここ、英魂学園は障害者を積極的に受け入れてる。
主に身体だが、俺、
松本 四季も受け入れてくれた。
もちろん、理事長しか俺の病気のことは知らない。
あ、いや、もう1人。
2年前、俺と一緒に赴任してきた保険医も知っている。
俺の専属医師で、唯一……
唯一、心を許せる人。
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