■ その次の日、 授業が終わって片付けをしようとすると、廊下が騒がしくなった。 市原も野次馬としてそちらへ向かい、そして顔を真っ青にして戻ってくる。 「やっべーよ四季!逃げるべきだぜっ」 「……………は?」 「お前探してた!何したんだよ」 「意味わかんねぇし…お前に関係ねぇだろ」 市原は、 俺を外へやろうと必死になる。 でも、それに従う意味がない。 むしろ目立ってるから、 やめて欲しかった。 ………だってまさか、 アイツが来るとは思ってもみなかったから。 「よーこのクラスにはずいぶんきたねぇのがいんなぁ」 ニヤニヤと、 ヤラシイ笑みを浮かべてやってきた。 金魚のフンのように綺麗所だけを後ろにつかせ、俺を見下す。 周りもクスクスと笑う。 [*前へ][次へ#] [戻る] |