■
──パリンッ
「いっつ……ぅぁ」
少し、ボーっとしてたのかもしれない。
耐熱性でないコップは割れ、
指を切った。
幸い隣は保健室になってるから、指を押さえて中に入った。
もちろんトモさんは、
いない。
備品を勝手に借りて、
簡単に手当てをする。
そして戻ろうかとしたとき、
ドアが開いて人が入ってきた。
「草壁、もういんのか……あ?」
「………」
「何だてめぇ……草壁は?」
「見ての通りだけど」
その人は金髪でピアスで、
喋り方が俺様で、
でも俺と同じ学年で。
………元副会長だ。
綺麗好きで有名で、
俺の中では近づいてはいけないランクに入っている。
「んだその言い方…気色わりぃ目しやがって」
「………」
「てめぇ、俺が誰だか分かってシカトこいてんのか、あ゙?」
「そうだけど。てかその俺様ウザイ」
「なっ!?対して綺麗でもねぇくせに…」
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