■ 「失礼しま…す」 ──シーン… 「あれ…トモさん?」 返事がない。 誰かがケガしてるのか、 他の先生に呼ばれてるのか。 とりあえず食堂ってことはないな。 ………ここで食べても、 いいかな。 誰かが来たら色々面倒だから、 空いてるベッドに座り、カーテンを閉めてからご飯を食べた。 ただの購買のパンなのに、 有名店が作ってるせいか凄く美味しいパン。 唯一の楽しみだっていったら、おかしいかな。 「………ぐっ、ゲホッゲホッ」 喉っ…つまった! 「んぁ?誰かいるのか?」 「か、はっ…ゲホッ」 「な、四季!?どうしっ…、水か」 戻ってきたトモさんは、 中にいた俺をみて冷静に水を持ってきてくれた。 なんてタイミングのいい人なんだ、なんて思いながら喉につまったものを流した。 いつも通りの息が、 戻ってくる。 [*前へ][次へ#] [戻る] |