■ 病気のことを告げられたのは、8歳のとき。 毎日飲む薬の意味が知りたくて、ダメだという親に無理やり聞いた。 『心臓の病気なのよ』 生まれた時からあったソレ。 20歳くらいまでしか生きられないといわれた、小学校2年生。 泣いた。 何で俺なんだと。 何で聞いてしまったんだと。 俺の病気は、 意識障害のようなもの。 ふとした時に意識は飛んで、 また起きる。 これの繰り返し。 なるべく減らす薬は、ある。 でも、どうせ死ぬならいらない。 いらない、 いらない、 何もいらない。 [*前へ][次へ#] [戻る] |