■
──ガン、ガン、ガン
「いたっ、いてっ…いてっ」
「………」
「あ、のっ…ちょ!いてっ、やめ…お、ぃっ」
コイツのせいだ、
イライラが収まらない。
そう思ったら足が勝手に動いてた。
『市原様になんてことっ…!』
『ひでぇなアイツ』
周りの声が聞こえるたび、
俺の足は勝手に動く。
それをすれば余計目立つのに、
何かをしてないといられなかった。
「こうや、てっ、目立つのっ嫌、いっなの、か?」
「………」
「ひーっ、ごめん、て、もうっ…ぅお」
止めてやらなかった。
チャイムが鳴って、
先生が来るまで。
その後は、
市原とも関わらなかった。
後1時間でお昼か、
なんて考えながら授業を受けた。
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