■
でもコイツは違う。
あからさまな好意を持って、
俺に近づいてくる。
それが嫌で仕方ない。
「俺はお前と仲良くするつもりはない。周りで見てるどっかのバカの相手でもしてろ」
「……俺は四季がいいんだ」
「俺はそれを望んでない。毎日うざくて仕方ないんだよ」
「いーもん、俺めげない!健気!」
だから、どうして…っ!
笑顔でついてくる市原を、
俺はそれ以降視界に入れずに学校へ向かった。
話を返すから、
きっといけないんだ。
1時間目が終わった時点で、
俺が市原と一緒に登校したという噂は全校に広まった。
コイツもバカだけど人気があるから。
俺をみて、悪口をいっていく。
コイツのせいで、
注目を浴びることになってしまった。
コイツのせいで、
俺の存在が認識されてしまった。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!