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でもコイツは違う。

あからさまな好意を持って、
俺に近づいてくる。



それが嫌で仕方ない。




「俺はお前と仲良くするつもりはない。周りで見てるどっかのバカの相手でもしてろ」


「……俺は四季がいいんだ」


「俺はそれを望んでない。毎日うざくて仕方ないんだよ」


「いーもん、俺めげない!健気!」




だから、どうして…っ!


笑顔でついてくる市原を、
俺はそれ以降視界に入れずに学校へ向かった。

話を返すから、
きっといけないんだ。




1時間目が終わった時点で、
俺が市原と一緒に登校したという噂は全校に広まった。


コイツもバカだけど人気があるから。

俺をみて、悪口をいっていく。





コイツのせいで、
注目を浴びることになってしまった。


コイツのせいで、
俺の存在が認識されてしまった。






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