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俺に比べて、
大きな頼りがいのある背中。
早くこの背中を追いかけるような子供が出来るようにと、
少し力を込めて洗い流した。
「おはようトモさん」
「ああ。メシ作ってあるからちゃんと食えよ」
「もう行くの?早いね」
「どっかのバカが部活中にケガしたらしくてな。気をつけてな」
「ありがとう。いってらっしゃい」
パタンと扉は閉まり、
行ってしまった。
パンを焼いて、
トモさん手作りのベーコンエッグを食べる。
美味しいよ、トモさん。
きっと女の人も落とせるよ。
食器を洗い、
制服に着替えて部屋を出る。
人に見つかっては後で色々とマズいから、隠れて移動。
慣れたし、
人に見られなくて済むならこれでいい。
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