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この人が俺の唯一の人、
草壁 智春。
184cmと背は高く、
茶髪と黒縁メガネがインテリに見える。
でも、俺様だ。
始めは違う担当医だったけど、
俺が全く心を開かなかった。
そこに、トモさんが来た。
新人研修。
でも…止まっていた心を、
この人は動かした。
『俺の前だけでいいから本当のお前を見せてくれ』
トモさん、トモさん、
どうしてそんなことを言っちゃうの?
トモさん、トモさん、
俺を気にしたら、寂しくなるのはトモさんだよ?
「……おい、聞いてるか?」
「あ、聞いてなかった。何?」
「メシ、何食うんだ?」
「そうだなぁ…トモさんは?」
「カツ丼」
あはは、トモさんらしいや。
特に食べたいものもなかったから、同じものを頼んだ。
特別に届けてくれるんだよ。
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