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「いっそのこと告っちまえって!大丈夫、蒼可愛いからな、俺が保証するぜっ」

「可愛くないからそこは保証しないでくれ…」



男だぞ、とはいえ、豊に可愛いといってもらえたら確かに嬉しいかもしれないと思う。

一緒に回ろうと誘ってみようか。あるいはズルズル引きずるより告白して砕けてこようか。
何にせよ、この創立祭はいいターニングポイントになりそうだ。

…と。



「おいそこ、2人でコソコソしてんじゃねぇ。アオ、こっちこい、一緒に考えろ」

「あ、う、うん!おれにも出来るのにしてよー?」

「たりめーだろ。何かあったときに責任とんの俺だぞ」

「はは、部長に迷惑かけないよう頑張りまーす」

(…たっのしそうじゃん、蒼と豊)



蒼は気づいていないかもしれないが、端から見れば豊が蒼を気に入ってることがよく分かる。隣へ座らせようとするし、冗談をいったり小突いたりするのは蒼だけだ。

だからきっと、蒼の気持ちは報われる。けれどそれを応援するといいながらも、幸作はどこか嫉妬に似た卑しい気持ちを沸き上がらせていた。

好きだ、蒼が。
けれどこれは実らない恋。



「幸作ー?一緒に考えようよ」

「っ、おー!」

「ふふ、何を感傷に浸ってたんでしょうねぇ?」

「何でもないッスよー何いってんスか先輩!」

「いいえ?」


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あきゅろす。
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