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「…っていうドッキリ?」
「なわけねぇだろ、アオ。俺はいつでも本気だ」
「「ええええーっ!?」」
…と、蒼たちが驚いたところで正直いっていまいちピンとこない。
ドッキリをしかける、なんてもちろん今までしたことがないし、テレビだから面白いと思っていた。そんな中、朋也だけは。
「ふ、ふふ、いいじゃないですか大沢。やりましょう、ドッキリ」
「わーぉ…朋也先輩やべーぐれぇ楽しそうな顔してっぜ…」
「なんていうか…生き生き?してんね」
「や、でもドッキリって、いきなりはビックリするしやっぱ止めた方がいいんじゃない、かなとか、オレは思うんだけど…っ」
「ビックリしなきゃドッキリになんねぇだろ。俺に反論するぐれぇならもうチャラ男として統一しとけよめんどくせぇな」
チッ、とビビりながらも反論する拓に向かって舌打ちをする豊に、拓は泣きそうな顔をして押し黙った。
確かにチャラ拓ならおもしろそうだといって同意していたところだろう。若干扱いがめんどくさくなってきたなと思いつつも、豊はドッキリでいく気満々だ。
「どんまいたっくん…」
「あ、蒼ぉ…っ」
「しかし、そのドッキリとやらを来賓客にもするとなると、予め許可が必要だと思うが?」
「ああ、だからその日は捨てる。残りの2日、適当にターゲット決めて決行すんぞ」
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