[携帯モード] [URL送信]
11
創立祭は3日間かけて行われる文化祭だ。3日のうち1日を来賓向けに、もう1日は生徒だけ、残りの1日は外部のお客さんも招いてと日によって見る人が違う。

特に来賓日はお偉いさんばかりがくるため、残りの2日とは全く違うことをするクラスがほとんどだ。



「俺もそのつもりでいた、めんどくせぇし」

「お、俺様…」

「あ゙?」

「ひぃぃ何でもないですぅぅっ」



部活ごとでも創立祭に参加出来る。ここぞとばかりに勧誘する部もあれば、部費を稼ぐために参加する部もある。

どうするかはそれぞれの部活次第なので、豊が何もいってこない時点でこの部は非参加だと思っていた、が。



「気ぃ変わった。やんぞ、創立祭」

「よっしゃー!楽しみ増えたぜっ、何々、なにやるんだっ?」

「これを見ろ」

「んー?」
「どれどれ?」



何やら操作をして机の上に置いた携帯をみんなが覗き込む。そこには昨日の夜放送していたドッキリのバラエティ番組が映っており、これがどうしたのかとみんな豊を見つめる。

ニヤリ、と口角をあげた豊は、こういった。



「これやんぞ」

「「…はい?」」

「見てバカにすんのもいいが、やってバカにしてみてぇだろ。やんぞ、ドッキリ」


[*前へ][次へ#]

11/85ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!