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恥ずかしがる拓にまた笑い、しばらくの間高ぶった気持ちが収まることはなかった。







各階フリースペースには自販機が設置されている。部活途中喉が渇いた蒼は、飲み物を買いに自販機まできていた。…僕も買おう、といいだした経理と共に。

どれだけ日にちが経っても、蒼は経理にも苦手意識が消えずにいた。もちろん、朋也に感じるものとはまた違うのだが…。



「…何にしようかな…」

「水は論外だ。こんなもの水道で十分だろう。お茶もだな、自分で部屋で作り置きしておけばいい」

「え、あの」

「そうくるとコーヒーにも同じことがいえるが、コーヒーは人の好みがある。どうしても譲れないものがあるなら別にいいだろう」

「はぁ」

「ああ、ここにはないが紙パックもダメだ。あの大きさであの値段なら、ペットボトルを買っても大差ないだろう。そもそも紙パックのものは大概缶やペットボトルにもある。そちらをお勧めするぞ」



牛乳を買おうなんてもってのほか、リッターパックで買って飲め。といきなりペラペラ喋りだした経理に、蒼は目を丸くしよく分からないまま生返事を返した。

確かにわざわざ水を買う必要もないし、お茶も作り置きしておけばいいのかもしれない。けれど。


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