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ニカッと笑って遠慮なく蒼の机に腰掛けてくるのは、昨日出会った2人のうちの1人、幸作だ。まさか同じクラスだったなんて思いもしなかった。

蒼は気さくに話しかけてくる幸作に笑顔を返し、幸作、と呼んでみた。



「うっは、やべ、俺が照れる!」

「照れるなよおれも恥ずかしくなるじゃんか…」

「蒼ー蒼蒼蒼ー」

「やーめーろー」



友達が出来ました。
気さくで、ちょっとお調子者の友達が。中等部からの友人とはクラスが離れてしまっていたため、これは蒼にとって喜ばしいことだった。チャイムが鳴るまで少し互いの話をし、さらに親睦を深めるのであった。

そして放課後、蒼は幸作に引っ張られる形で昨日指定された教室までやってきた。



「…ああ、きたか、アオ」

「あ、ども」

「わり、俺らが最後?」

「…まだ1人くる。おいアオ、ここに座れ」

(うわ俺様…)



中には既に豊を含め、3人が待っていた。教室の中央あたりの机にそれぞれ自由に座っていて、豊はふんぞり返って蒼を自分の横の机に呼び込む。

その態度に呆れつつも座れば、さらにその横へ幸作も腰かけてきた。と、そこへ。



「おっまたぁ。わりーわりーオレ最後みてぇな?」

「あ゙?おせ「…あ!?」…あ?」

「ん?…ああっ!?」

「たっくん!」
「蒼じゃーん!」


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あきゅろす。
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